鬼塚電気・鬼塚産業本社ビルを、環境省のレジリエンス強化型ZEB化事業で建設中です

採択された内容

省エネ達成度ランクは最高位の『ZEB』※1

完成後は、大分市の津波避難ビル、BCP対策ビルとして機能します。
また、鬼塚電気工事グループはビルで得られる経験をノウハウとして蓄積し、設計施工プランナーへの登録を行い、県内や九州近隣県域でのZEBの取り組みに積極的な支援を行うことを目指しております。

ZEBとしての工夫

  • 光ダクトやトップライトで室内奥に太陽光を届ける
  • 太陽熱とヒートポンプで湯を沸かす効率的な温水器※4
  • 太陽自動追尾型の外付けブラインド※5を利用し、太陽の熱を取り込んだり遮断したりする(ヴァレーマ社製、ドイツの「インダストリー4.0」と呼ばれるIoT製品で、コンピュータ制御でOita4.0となるよう調整を目指す)

BCP対策としての工夫

  • 太陽光発電(106kw)で日中の創エネを行うと同時に、停電時には蓄電池と共に電源供給を行う
  • 太陽光が利用できない停電時は、純水素燃料発電(700w)で電源供給を行う(晴天時に太陽光を利用して建屋内で生成蓄積したグリーン水素※2
  • 台風時など雨天曇天が数日続く場合でも、水素は風力発電※3(1kW)で生成される

更に、ビル内に設置した各種IoTセンサーからのデータを積極的に収集し、ビッグデータとして解析して、更なる省エネや快適性を追求することとしています。
総じて、鬼塚電気工事(株)は、本ビルで得られる経験をノウハウとして蓄積し、ZEBプランナー※6への登録を行い、県内や九州近隣県域でのZEB取り組みに積極的な支援を行うことを目指しております。

(建物概要)
ビル名称 :「鬼塚電気・鬼塚産業本社ビル」を予定
建 設 地 :大分市大字津留字六本松1981番地
建築面積 :1,138.34㎡   延べ面積:2,664.91㎡  RC造り3階
工  期 :2021年5月19日着工、 2022年1月末竣工予定
建 築 主:有限会社 尾野商事※7
竣工後は、大分市津波避難ビルとして、市、近隣防災組織と協定予定

工事状況

用語解説

※1 ZEB
ZEBランクは、100%以上の削減を『ZEB』、75%以上でNearly ZEB、50%以上でZEB Ready、と、称されます。
http://www.env.go.jp/earth/zeb/about/05.html
なお、一般的ですが、建築の㎡数が大きくなるほど、100%以上の達成が難しくなるようです。

※2 グリーン水素
生成途中でCO2を発生させない水素です。太陽光発電や風力発電などの再生エネルギー電力で、水を電気分解して作る、などがそれに相当します。
それに対して、天然ガスから水素を製造すると、少なからずCO2が排出されるので、それをグレー水素といい、その排出されたCO2を地中埋設などして大気中に放出せずに作った水素をブルー水素、等と呼びます。

※3 風力発電
九州大学内にベンチャーとして立地する企業の「レンズ風車発電機」を使います。
ブレード先端部で1.5倍ほどに増速した風が風車を回すため、レンズ(ダクト)が無いタイプに比しておよそ3倍の発電出力が得られます。

※4 ツインパワー温水器
晴天時は太陽熱だけで90°C前後のお湯を作れますが、雨天曇天時等太陽熱パネルの温度が不足する場合は、ヒートポンプで炊き増しするという効率のよいものです。

※5 外付けブラインド
鬼塚電気工事(株)の取扱品です。
https://www.onizuka.co.jp/warema/

※6 ZEBプランナー
「設計・施工」のZEBプランナー登録を目指します。
https://sii.or.jp/zeb30/planner/

※7 有限会社 尾野商事
https://www.ono-syouji.jp/